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客間の生い立ち

ようやく二部屋になった。ここでも炊事だけはやはり外でやっていた。中世に入ってくると、生活に多少ゆとりが出来てきたと見えて、人間の往来が始まってきた。そのため接客空間の必要性が出てきた。雨の降った時など外で立ち話もできないので、最初のうちは屋根に庇(ひさし)をつけここを利用していたらしい。しかし、中世の後半になると身分制度が確立し、主人より身分の高い人がたずれて来たときに庇でというわけに行かなくなってきた。

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そこで自分より身分の高い人がたずねて来たときにあまり失礼もできないということで、家の中で最も良い場所を接客空間として取ることになった。これが現代の客間の生いたちである。そして、このころから障子やふすまが完成され、室の分割が行われるようになってきたが、客間はこれによってますます高級化してきたのである。