まあまあの金額を定期預金に預けているという人の揚合、次のような計算が成り立つ。定期預金の金利は1パーセントを大きく割り込んでいる。そこで定期を解約し、マンションを買う。空き家になった戸建て住宅を人に貸すことができれば、毎月10万円以上の家賃収入が見込める。この家賃収入を利回りと考えると、銀行に定期預金を預けたままよりはるかに有利である。ただし、定期預金には「元本保証」という安心がある。その点、マンションを買った場合、将来的な値下がりリスクがあるのは事実だ。それでも、駅に直結し、ショッピングセンターも併設しているようなマンションであれば、値下がりの危険性は少ないだろう。そして、都心部に比べて準都心や郊外エリアはまだ地価が安く、今後反転していく可能性も高い。「だったら買ってみよう!」とするシニア世代が、駅前マンション購入者の3割を占めるほどいるというわけだ。これは、「お金のことをよく考える」人が増えてきた21世紀ならではの現象である、と私は思っている。そして、不動産会社もシニア世代を大事なお客様と考えるようになった。すなわち、駅に近いマンションを建設する場合、シニア世代に受ける工夫を施すわけだ。これまでにない購入層に合わせて、マンションは間取りや構造を変えている。シニア世代向けも、「21世紀マンション」におけるひとつのスタイルなのである。