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進学塾の重み

中学受験における学習塾、とくに大手塾は、今や大学受験における大手予備校と同じ役割を果たしている。情報集積地だ。先はどの首都圏中学受験者数や受験率にしても大学入試なら独立行政法人・大学入試センター公表の数字で一元的に知ることができるが、中学受験においては現時点では各大手塾発表の数値に頼るほかない。志望校選びにしても大学を受験する高校生や浪人生は、駿台予備校、河合塾、代々木ゼミナールの大手予備校が主催する全国模試やベネッセコーポレーションの「進研模試」などの結果(偏差値や模試で分かった弱点対処策の通知等)をもとに学校選びを行っている。予備校はマスコミや受験生向けには入試問題の分析なども行っているが、同様の役割を中学受験生に対して学習塾も担っているわけだ。大学受験予備校と中学受験の進学塾の大きく異なる点は「進路指導」だろう。大学受験のための進路相談なら、在籍している高校の教諭が応じてくれるが、中学受験の場合は、在籍する公立小学校教諭は、進路指導は基本的に行わない。そのため受験校選びや、どの学校とどの学校を組み合わせて受けるかといった併願受験計画は、学習塾が親や子どもと二人三脚になって行うことになる。学習塾は、受験する子どもの成績動向やどのようなタイプの学校を志望しているかなど、かなり内容の濃い個人情報を把握するよう努める。また一方で、生徒たちを受け入れる側の私立中学の内情にも精通している。そのうえで、基本的には子どもや親の考えに沿った受験校選び、進路指導等が行われる。ただし、例えば塾と懇意な私立中学校になかなか優秀な受験生か集まらないとなれば、いくつか受ける受験校の一つにその中学校を入れるよう勧めるといったことも簡単にできてしまう立場ではある。つまり、それだけ進学塾は子どもや中学校の生徒募集に深く関わっているということで、こうした点が、現状において大学受験の予備校と塾の大きな違いと言えるだろう。

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