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自然素材の家に二四時間換気は必要ない

窓の小さい密閉型の建物にして、二四時間換気扇を回せば省エネになると言う人がいる。密閉型の建物なら冷暖房にかかるコストを削減できるし、換気扇を回すのに必要な電力はたいしたことがないから、省エネになるというわけである。しかし、日本中の家が二四時間換気扇を回すようになったら、その電力消費量は膨大なものになってしまう。九〇歳近くになる、あるご老人が、空調のよく効いた大きな病院に入院した。ひっきりなしに喉が渇いて、水をよく飲んだ。また、息が苦しいと言って、酸素ボンベの酸素を吸っていた。家に帰りたいと思い、風通しのよい自宅に戻ったら、それほど喉が渇かなくなり、水を求める回数が極端に少なくなった。酸素ボンベもほとんど使わなくなった。ダクトから出てくる病院の空気は、電気で温度調節しているので乾燥しやすい。病院内を循環しているので、炭酸ガスの割合が多くなる。病院の空調については仕方がないといえるが、それと同じような二四時間換気システムを住宅に使う必要はない。自然素材を使い、自然の通風や採光を考えた家こそが健康住宅なのである。