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音楽は伝播し混ざり合う

「もういい加減にしてよ!」と叱られるかもしれませんが、最後に言わせてください。そもそも、“ニッポンのうた”などというものを考えること自体、心の狭い話ではなでしょうか。音楽は伝播し混ざり合うのが原則です。戦時中、日本の兵隊は♪[勝ってえくるぞと勇ましく」と歌いました。“鬼畜米英”をやっつけようというあの歌だって、旋律的には「ドシラ」の西洋的終止感をもつうたでした。五・一五、二・二六の事件に連座した急進的青年将校たちは(青年日本の歌)(別称(昭和維新の歌ご二木卓作詞・作曲)というのを歌いました、♪「混濁の世に我立てば、義憤に燃えて血潮湧く」と、「巨人の星」のテーマに通じる曲想。

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「ちしーおーわくー」のマイナー・エンディングです。ぜんたい“日本に固有の”音階とか唱法とかいうものを見つけだすのはそもそも不可能なことで、追分にしろ八木節にしろ大漁節にしろ、モンゴル、ツングース、朝鮮その他のアジア民族の流入があって、はじめてああいう形をなしたわけです(そのあたりの話は、NHKライブラリーから出ている小島美子氏の『音楽から見た日本人』にやさしく書かれています)。